少年時代の懐かしいあの時代、デパートのおもちゃ売り場や友達の家で鉄道模型にあこがれたことはありませんか。
子どもの頃のあこがれだった「鉄道模型」。
しかし、多くの大人たちがその思いを胸にしまったまま、歳月を重ねています。
「鉄道模型は高価」
「家が狭くて、置く場所がない」
「ジオラマ製作には、熟練した技術が必要」
そんな思いこみが、あこがれを「夢」のまま封印しているのです。
そんな団塊世代のシニアのための憧れの鉄道模型が手づくりできるキットが講談社より発売されました。

週刊昭和の鉄道模型をつくる(10)
週刊「昭和の鉄道模型をつくる」の概要
誰でもできる「簡単工作」
鉄道模型のジオラマ製作は「難しい」というのがこれまでの常識でした。山や川、海などの自然景観や田畑などの作り込みは、凝れば凝るほど難しいものです。
鉄道模型ファンは、専門書籍やビデオを参照したり、模型製作教室に参加したりして製作技術を身につけていました。
本シリーズでは、ジオラマの中心に「街」をすえました。街の建物や道路などはプラモデル感覚で組み立てができ、自然景観と比べると工作が容易です。また、山とトンネル部分は、スライスされた発泡スチロールを貼り合わせることで形成され、それに樹木などを貼り込むことで植生を表現します。特別な工具は不要です。
リビングに置ける「コンパクトサイズ」
「鉄道模型は場所を取る」。そんな常識はくつがえりつつあります。鉄道模型メーカーが近年開発した曲線半径の小さなレールと、小型車両を組み合わせることにより、1畳の6分の1スペース(横60センチ×奥行き45センチ)のコンパクトな鉄道模型ジオラマを実現しました。
この大きさなら、サイドテーブルなどの上に置いて、リビングや書斎に展示することができるでしょう。組み立ての合間や運転をされない時は、押入れやベッドの下などに保管することも可能です。刊行中に、専用展示台と透明ケースを発売する予定です。
自作で実現した「お手頃価格」
鉄道模型ジオラマの完成品は高価でした。ごく簡素なもので7万円台、本シリーズと似たような規模で約20万円、部屋に合わせたオーダーメイド製品では100万円以上かかることもしばしばです。完成品の鉄道模型ジオラマが高価になる大きな理由は、製作にたずさわる職人の人件費がかさむことです。
本シリーズでは読者ご自身で組み立てることにより、全50巻で7万4280円というリーズナブルな価格を実現しました。少年時代、高価で手に入らなかった鉄道模型ジオラマも、大人となった今では、少し手を伸ばせば購入できるようになったのです。
なつかしい「昭和の街並み」
ジオラマ情景の中心は「昭和30年代から40年代の街」です。日本が戦後の混乱から脱し、人々が豊かな生活を夢見ながら懸命に働いていた時代。全国のどこにでもある、小さな街の商店街を再現しました。熟年層や中年層にはなつかしく、若者にはレトロさが新鮮な、街並み作りがお楽しみいただけます。模型部品はディテールまで作り込まれ、あらかじめ彩色されています。丁寧に組み立てることで、特別な工具を使うことなく、情感あふれる「昭和の街並み」が完成します。
多彩な制御で「運転を楽しむ」
本シリーズに、全巻購読プレゼントの「特製コントローラー」、または市販のトミックス製「パワーユニット」を接続することにより、電車を運転することが可能となります。前進・後退、加速・減速の調整はもちろんのこと、ポイントの切り替えも手元で可能。周回線路から、ポイントを切り替えることで、電車を内側にある駅へ入線させることもできます。皆さんが少年時代にあこがれた電車の運転。大人になってからは運転シュミレーションゲームで疑似体験をされたかもしれません。今度は俯瞰アングルから、運転操作を楽しみませんか?
鉄道、模型、昭和がわかる「冊子」
「週刊 昭和の鉄道模型をつくる」は、たんなる模型の組み立てキットではありません。毎号16ページの冊子には、鉄道、鉄道模型、昭和に関する興味深い記事が10本掲載されます。全50巻通して読めば、鉄道、鉄道模型、昭和30〜40年代の世相に関する知識がさらに深まるでしょう。
週刊「昭和の鉄道模型をつくる」第2巻以降の予定
【第2巻】 阪堺電気軌道/学校給食広まる/エンドレール&直線レールS140セット
【第3巻】 大井川鐵道その1(旧型電車編)/歌声喫茶/駅舎セット
【第4巻】 大井川鐵道その2(SL編)/太陽族/ホームセット
【第5巻】 名鉄パノラマカー/公団住宅/交番・詰所セット
【第6巻】 紀州鉄道/貸本マンガ/C140カーブレール(180°セット)1
【第7巻】 寝台特急「富士」/将棋熱中時代/C140カーブレール(180°セット)2
【第8巻】 島原鉄道/銭湯と内風呂/S140・S72.5レール(各2本)セット
【第9巻】 熊本電鉄/美空ひばり/S33・S18.5・C140-30・S70レール(計6本)
【第10巻】 近鉄内部線/赤線、青線/ミニ手動ポイントPL140
【第11巻】 JR岩泉線・山田線/あこがれのマイカー/電動ポイント駆動部・DCフィーダーセット
【第12巻】 銚子電鉄/栃若時代到来/パネルボード×4
【第13巻】 函館市電/メートル法導入/パネルボードの補強材
【第14巻】 JR大糸線(非電化区間)/ミッチーブーム/トンネル1
【第15巻】 広島電鉄/インスタントラーメン/トンネル2
【第16巻】 箱根登山鉄道/去りゆく蒸気機関車/バス車庫・ラベルセット
【第17巻】 富山地方鉄道その1(本線・立山線編)/60年安保闘争/タクシー営業所
【第18巻】 富山地方鉄道その2(市内電車編)/三種の神器広まる/BAR&寿司屋
【第19巻】 小湊鐵道/金の卵・集団就職/喫茶店
【第20巻】 急行「はまなす」(14系座席客車)/トリスを飲んでハワイへ行こう!/魚屋
【第21巻】 土佐電気鉄道/レジャーブーム到来!/八百屋
【第22巻】 名鉄犬山モノレール/交通戦争勃発(通勤ラッシュ、渋滞など)/パン屋
【第23巻】 関東鉄道常総線/デパートでの休日/菓子屋
【第24巻】 津軽鉄道/光化学スモッグ/劇場
【第25巻】 岳南鉄道/路地裏の子ども達/動力ユニット
【第26巻】 急行「きたぐに」(583系)/悪書追放運動/銭湯
【第27巻】 長崎電気軌道/プラモデルブーム/薬局
【第28巻】 江ノ島電鉄/夢の超特急・新幹線開通/酒屋
【第29巻】 札幌市電/東京オリンピック/写真館
【第30巻】 長野電鉄/あこがれのON時代(王・長嶋時代)/書店
【第31巻】 福井鉄道/アイビールックとミニスカート/郵便局
【第32巻】 伊予鉄道(市内線)/ベ平連/理髪店
【第33巻】 0系新幹線(山陽区間)/ビートルズがやって来た!/木造平屋住宅
【第34巻】 豊橋鉄道(市内線)/黒い霧事件/洋館付き和風住宅
【第35巻】 急行「能登」(489系ボンネット型)/フーテン、ヒッピー、アングラ族/長屋
【第36巻】 万葉線/ラジオ深夜放送に夢中/道路パーツ 1
【第37巻】 磐越西線(SL)/全共闘の攻防/道路パーツ 2
【第38巻】 秩父鉄道(101系、SL)/三億円事件/踏切・架線柱
【第39巻】 京福電気鉄道(嵐電)/公害病(水俣病・イタイイタイ病)/樹木1
【第40巻】 北陸本線(419系)/アポロ11号月面着陸/樹木2
【第41巻】 鹿児島市電/大阪万博開催/樹木(桜の木)
【第42巻】 一畑電鉄/ボウリングブーム/樹木(竹)
【第43巻】 特急「はまかぜ」(キハ181系)/アンノン族・日本縦断/シーナリーバラスト
【第44巻】 西日本鉄道大牟田線(2000系)/歩行者天国/フォーリッジ・パウダー
【第45巻】 熊本市電/沖縄返還/バスコレクション
【第46巻】 上信電鉄/日本列島改造論(田中角栄)/カーコレクション1
【第47巻】 高松琴平電鉄/ハイセイコー快走!/カーコレクション2
【第48巻】 えちぜん鉄道/オイルショック/人形コレクション
【第49巻】 筑豊電気鉄道/超能力・オカルトブーム/背景紙(夕陽)
【第50巻】 京成金町線/交通ストライキ/旧型車輌(第1巻の別バージョン)
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